本記事は、AddressLook Online をご利用いただいているお客様が対象です。
2022年9月14日に実施したシステムメンテナンス以降、AddressLook Premiumを使用されるクライアント端末によっては、AddressLook Premiumのポップアウト表示画面が正常に動作しないことを確認しております。
該当するお客様にはお手数をおかけして大変恐れ入りますが、以下ご確認の上で、ご対応をご検討いただきますようお願いいたします。
【事象の例】
AddressLook Premiumのポップアウト表示画面で以下のような事象が発生します。
- 階層型アドレス帳で階層を選択してもアドレス情報が表示されない
- 検索結果が表示されない
【発生条件】
Officeアドインの動作にInternet Explorer 11が使用されるクライアント端末で発生します。Officeアドインの動作に使用されるブラウザは、Windows OSやOfficeのバージョンに依存します。
該当するバージョンは次の通りです。
- Office 2013を使用
- ボリュームライセンス版のOffice 2016、Office 2019を使用
- リテール版のOffice 2016、Office 2019を使用、
Microsoft Edgeがインストールされていない - Windows 8.1、またはWindows 10 バージョン1903未満と、
Microsoft 365サブスクリプション版Officeを使用、
Microsoft Edgeがインストールされていない - Windows 10 バージョン1903以上、またはWindows 11と、
Microsoft 365サブスクリプション版Officeバージョン16.0.11629未満を使用
※Officeアドインの動作に使用されるブラウザの詳細はMicrosoft社の公開情報をご確認ください。
Office アドインで使用されるブラウザーと Webview コントロール
【原因】
2022年9月14日に実施したシステムメンテナンスでは、AddressLook Premiumのポップアウト表示画面にアドレス情報の項目の表示幅を変更できる機能を追加しております。
AddressLook PremiumはOfficeアドインとして提供していること、表示幅変更機能はInternet Explorer 11に対応できないことから、Officeアドインの動作にInternet Explorer 11が使用される環境ではポップアウト画面が正常に動作しません。
【対応】
下記どちらかの方法でのご対応をご検討くださいますようお願いいたします。
(1)クライアント端末の更新
クライアント端末側のWindows OSやOfficeのバージョンを更新し、Officeアドインの動作にMicrosoft Edgeが使われるようにすることで事象を解消できます。
該当するバージョンは次の通りです。
- Windows 10 バージョン1903以上、またはWindows 11と、
Microsoft 365サブスクリプション版Officeのバージョン16.0.11629以上を使用 - リテール版Office 2016、またはOffice 2019と、
Microsoft Edge(レガシー版)を使用 - リテール版Office 2016、またはOffice 2019、
Microsoft Edge(Chromium版)とMicrosoft Edge WebView2を使用
Microsoft社からは、Internet Explorer 11の使用を中止するためにMicrosoft 365サブスクリプション版Officeの新しいバージョンへアップグレードすることが推奨されています。
(2)AddressLook Premiumクラシック環境の使用
Officeアドインの動作にInternet Explorer 11が使われるクライアント端末向けにご用意した「AddressLook Premiumクラシック環境」(以下「クラシック環境」と記載します)を使用することで事象を解消できます。
◆クラシック環境の内容
- 2022年9月14日に実施したシステムメンテナンスより前のAddressLook Premiumの機能を使用できます。
- 2022年9月14日に追加した機能(ポップアウト画面でアドレス情報の項目ごとに表示幅を変更可能)を使用することはできません。
- クラシック環境に今後新しい機能が追加されることはありません。
- 2026年10月以降、Microsoft社側の仕様変更の影響により、連絡先やユーザーの顔写真を表示できなくなります。
◆クラシック環境の使用方法
- クラシック環境を使用するためには、お客様側にて、既存のAddressLook Premium環境からクラシック環境への切り替え作業が必要です。作業手順は下記「切り替え手順」をご参照ください。
- クラシック環境のサーバー名は classic.addresslook.net です。クライアント環境でサーバー名を使ったアクセス制限をされているお客様では、クライアント端末からこのサーバーへの通信を許可する設定を追加してください。
- クライアント端末側でのAddressLook Premiumの設定は不要です。
- 組織階層情報メンテナンスツールやCSVインポートエクスポートツールの設定変更は不要です。
◆切り替え手順 1(既存環境のアドインの削除)
- ブラウザでMicrosoft 365管理センターを開き、管理者アカウントでサインインします。
- [設定] - [統合アプリ]をクリックします。
- [統合アプリ]画面のアプリの一覧から[AddressLook Premium]をクリックします。
- [処理] - [アプリを削除する] をクリックします。
- [アプリを削除]画面の[はい、アプリとアプリに関連付けられているデータを削除します。]をチェックし、[削除]ボタンをクリックします。
- [正常に削除されました]画面が表示されるまで待ち、[完了]ボタンをクリックします。
◆切り替え手順 2(クラシック環境のアドインの追加)
- アプリの一覧画面で[アプリを入手する]の右にある[…]をクリックし、[カスタム アプリをアップロードする]をクリックします。
- [アプリをアップロードして展開する]画面の[ホスト製品]で[Word、Excel、PowerPoint、Outlook]をクリックします。
- [アプリのアップロード方法を選択]で[マニフェスト ファイルへのリンクを提供]をクリックします。
- リンクの入力欄に次のURLを入力し、[検証]ボタンをクリックします。
https://classic.addresslook.net/app/AddressLookPremium.xml - [次へ]ボタンをクリックします。
- [ユーザーを追加]画面の[これはテスト展開ですか?]で[No]を選択します。
- [ユーザーを割り当てます]はお客様の運用に沿って指定します。
- [次へ]ボタンをクリックします。
- [アクセス許可の要求の承諾]画面で[次へ]ボタンをクリックします。
- [展開の確認と完了]画面で[展開の完了]ボタンをクリックします。
- [展開が完了しました]画面が表示されるまで待ち、[Done]ボタンをクリックします。
※ご注意
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上記の手順は2022年10月18日時点で弊社のMicrosoft 365テナントにて確認した画面の内容をもとに記載しています。お客様によっては画面の内容が異なる場合があります。
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アドインの削除と追加がクライアント端末に反映されるまでの時間はExchangeとOutlookの動作に依存します。反映されるまでに数時間以上かかる場合があります。
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状況により、一時的にクライアント端末にアドインのアイコンが2つ表示されたり、どちらのアイコンも表示されなくなったりすることが考えられますが、しばらく待つことで解消されます。
ご不明な点がございましたら、お問い合わせフォームからご連絡いただければと存じます。