本記事は、AddressLook にてExchangeサービスアカウントを設定して、顔写真の連携機能や個人の連絡先の連携機能を使用されているお客様が対象です。
質問事項
2024年8月15日に、Microsoft 365 メッセージセンター(MC862873)にて、Azure Portal、Microsoft Entra管理センター、Intune管理センターに対して多要素認証が必須となるとのことが通知されています。
AddressLookでは、顔写真の連携機能と個人の連絡先機能にてExchangeサービスアカウントが設定されており、それらの機能が動作するときにMicrosoft 365にサインインしていると認識しています。
これらサインインを伴うAddressLookの機能について、MC862873による影響はありますか。
回答
MC862873に記載されている内容によると、本更新により多要素認証が必須になるのは、Azure ポータルサイトおよび Microsoft 365 関連の管理センターに関する範囲であると記載されております。AddressLookで設定しているExchangeサービスアカウントでは、Azure ポータルサイトや Microsoft 365 関連の管理センターにサインインすることはありません。
そのため、MC862873によるAddressLookへの影響はないものと考えられます。
参考情報
■Azure や管理ポータルを多要素認証必須にする計画について
Microsoft社による、Azure や管理ポータルを多要素認証必須にする計画の詳細については、下記のMicrosoft社の公開情報をご参照ください。
・Azure やその他の管理ポータルに必須の多要素認証の計画
■MC862873のメッセージについて
MC862873のメッセージの詳細については、下記のMicrosoft社のブログに抄訳が掲載されておりますのでご参照ください。
・MC862873 - Azure ポータル (および Azure CLI 等) の MFA 義務付けの延長申請について | Japan Azure Identity Support Blog (jpazureid.github.io)
■ApplicationImpersonationロールが2025年2月に廃止されることについて
Exchange サービスアカウントが使用している ApplicationImpersonation ロールについては、2025年2月に廃止されることが Microsoft 社より公表されております。
ApplicationImpersonation ロールの廃止に伴い、AddressLook 側で必要となる対応について下記サポートサイトにてご案内しておりますので、併せてご確認ください。
・[AddressLook Online][重要] Exchange Onlineでの 「RBAC ApplicationImpersonation の廃止」についてのご案内