本記事は、AddressLook Onlineを使用するにあたり、サーバー「hab.addresslook.net」にアクセスしているお客様が対象です。
移行の背景
現在AddressLook Onlineのサーバー「hab.addresslook.net」で使用しているMicrosoft Azureのサービスが2024年8月31日に廃止されます。また、弊社のサービスの効率化とリソースの集中のため、今後のAddressLook Onlineの機能追加は「www.addresslook.net」のみで実施いたします。
「hab.addresslook.net」にアクセスしてAddressLookを使用しているお客様におかれましては、お手数をおかけして恐れ入りますが、以下をご確認の上で「www.addresslook.net」へ移行していただきたくお願いいたします。
対象となるお客様
以下の機能を「hab.addresslook.net」にアクセスして使用しているお客様が対象です。
- AddressLook Outlookアドイン
- AddressLook Premium
- AddressLookブラウザ版
- 組織階層情報メンテナンスツール(CSVインポートエクスポート等のコマンドを含む)
※「www.addresslook.net」、「classic.addresslook.net」にアクセスしているお客様は該当しません。
※AddressLook for Microsoft Teamsの使用には影響しません。
移行の期限
2024年8月31日(土)
※期限日までには「www.addresslook.net」への移行を完了していただきますようお願いいたします。
期限日の当日には、「hab.addresslook.net」へアクセスすると自動的に「www.addresslook.net」のIPアドレスへアクセスされるよう、弊社にて設定を変更いたします。変更は当日以降に順次反映されます。
※この設定変更により、当日までに「www.addresslook.net」へ移行されていない場合でも継続してAddressLookをご使用いただけると想定しておりますが、予期しない問題が発生する可能性がございます。仮に問題が発生した場合は、下記の「お客様でのご対応1」・「お客様でのご対応2」の手順に沿って、お客様側の設定を「www.addresslook.net」へ移行していただきますようお願いいたします。
※設定が反映された後に「hab.addresslook.net」へアクセスした際の動作を事前に検証することもできます。詳細は「お客様でのご対応3」をご参照ください。
お客様でのご対応 1(端末の設定変更)
お客様で使用されているサービス・ツールごとに、アクセスしているサーバーを確認し、「hab.addresslook.net」を使用している場合は「www.addresslook.net」を使用するように変更してください。
詳細は以下の手順をご確認ください。
(1)AddressLook Premium
任意のクライアントPCにて、アクセスしているサーバーを以下の手順で確認してください。
「hab.addresslook.net」を使用している場合は、Microsoft 365管理センターから既存のAddressLook Premiumアドインを削除し、「www.addresslook.net」を使用するAddressLook Premiumアドインを登録してください。
アドインの登録の際に使用するマニフェストファイルへのリンクは次の通りです。
◆マニフェスト ファイルへのリンク
https://www.addresslook.net/app/AddressLookPremium.xml
※Microsoft社の公開記事(下記)によりますと、Microsoft 365管理センターでのアドインの削除、アドインの登録がクライアントPCに反映されるまでに最大で24時間かかることがあります。アドインの反映が完了するまでは、一時的に、クライアントPCにAddressLook Premiumのアイコンが表示されなくなったり2つ表示されたりすることが想定されます。そのため、削除と登録はユーザーの少ない時間帯に実施することを推奨いたします。
【参考】一元展開に関する FAQ
> 新しいアドインのデプロイがすべてのユーザーに表示されるまでに最大で 24 時間かかることがあります。
> アドインの削除がすべてのユーザーに反映されるまでに最大で 24 時間かかることがあります。
(1)-1 Outlookで使用されている場合
- AddressLook Premiumを開きます。
- ポップアウトのアイコンをクリックし、開かれたウィンドウのタイトルバーにあるURLを確認します。
【例】AddressLook Premium - https://hab.addresslook.net/... - サーバー名(赤色)の部分が「hab.addresslook.net」の場合は、上記の手順でアドインの削除と登録を実施してください。
(1)-2 Outlook on the webで使用されている場合
※Microsoft Edgeを使用する前提で記載いたします。
- AddressLook Premiumを開きます。
- AddressLook Premiumの枠内で右クリックし、[フレーム ソースの表示]をクリックします。
- アドレスバーに表示されるURLを確認します。
【例】view-source:https://hab.addresslook.net/... - サーバー名(赤色)の部分が「hab.addresslook.net」の場合は、上記の手順でアドインの削除と登録を実施してください。
(2)Outlookアドイン
Outlookアドインを使用しているクライアントPCごとに、以下の手順で確認と変更を実施してください。管理者の操作等で一括に実施することはできません。
- [AddressLook設定ツール]を起動します。
- [サービスのURL]を確認します。
【例】https://hab.addresslook.net/svc - サーバー名(赤色)の部分が「hab.addresslook.net」の場合は、「www.addresslook.net」に変更してください。変更は次にOutlookアドインを起動した際に反映されます。
※「www.addresslook.net」では通信のセキュリティが強化されています。「hab.addresslook.net」をOutlookアドインのバージョン4.3.0以前で使用している場合は、通信のセキュリティの強化に対応していないため、そのまま「www.addresslook.net」に変更するとログインできずにエラーが発生します。通信のセキュリティの強化に対応しているバージョン4.3.1以降にバージョンアップしてから、「www.addresslook.net」に変更してください。
※最新版のOutlookアドインは、 https://www.addresslook.net/ に管理者アカウントでログインした後、[管理]タブの中からダウンロードできます。
(3)AddressLookブラウザ版
AddressLookブラウザ版を使用しているクライアントPCごとに、以下の手順で確認と変更を実施してください。管理者の操作等で一括に実施することはできません。
- AddressLookブラウザ版へのアクセスに使用されているURL(ブラウザのアドレスバーに表示されるURL)を確認します。
【例】https://hab.addresslook.net/ - サーバー名(赤色)の部分が「hab.addresslook.net」の場合は、次回以降のアクセスの際に「www.addresslook.net」に変更してください。
(4)組織階層情報メンテナンスツール
組織階層情報メンテナンスツールを使用しているクライアントPCごとに、以下の手順で確認と変更を実施してください。
- 組織階層情報メンテナンスツールを起動します。
- [ツール] - [オプション]をクリックします。
- [サービスURL]を確認します。
【例】https://hab.addresslook.net/svc - サーバー名(赤色)の部分が「hab.addresslook.net」の場合は、「www.addresslook.net」に変更してください。変更は次に組織階層情報メンテナンスツールを起動した際に反映されます。
※「www.addresslook.net」では通信のセキュリティが強化されています。「hab.addresslook.net」を組織階層情報メンテナンスツールのバージョン1.1.1以前で使用している場合は、通信のセキュリティの強化に対応していないため、そのまま「www.addresslook.net」に変更するとログインできずにエラーが発生します。通信のセキュリティの強化に対応しているバージョン1.1.2以降にバージョンアップしてから、「www.addresslook.net」に変更してください。
※最新版の組織階層情報メンテナンスツールは、 https://www.addresslook.net/ に管理者アカウントでログインした後、[管理]タブの中からダウンロードできます。
(5)CSVインポートエクスポート等のコマンド
CSVインポートエクスポート等のコマンドを使用しているクライアントPCごとに、以下の手順で確認と変更を実施してください。
- コマンドの起動時にオプション「/s」にて指定されているURLを確認します。
【例】HABImportExPortTool.exe /s https://hab.addresslook.net/svc - サーバー名(赤色)の部分が「hab.addresslook.net」の場合は、次回以降の起動の際に「www.addresslook.net」に変更してください。
- 起動時にオプション「/s」を使用していない場合は、組織階層情報メンテナンスツールのインストールフォルダにある、各コマンドの設定ファイル(*.config)を開き、[SerivceURL]を確認します。
【例】<add key="SerivceURL" value="https://hab.addresslook.net/svc"/> - サーバー名(赤色)の部分が「hab.addresslook.net」の場合は、「www.addresslook.net」に変更してください。変更は次にコマンドを起動した際に反映されます。
※「www.addresslook.net」では通信のセキュリティが強化されています。「hab.addresslook.net」を組織階層情報メンテナンスツールのバージョン1.1.1以前のコマンドで使用している場合は、通信のセキュリティの強化に対応していないため、そのまま「www.addresslook.net」に変更するとログインできずにエラーが発生します。通信のセキュリティの強化に対応しているバージョン1.1.2以降にバージョンアップしてから、「www.addresslook.net」に変更してください。
※最新版の組織階層情報メンテナンスツールは、 https://www.addresslook.net/ に管理者アカウントでログインした後、[管理]タブの中からダウンロードできます。
お客様でのご対応 2(アクセス制限の設定変更)
お客様の環境にてアクセス制限を実施し、FQDNやIPアドレスを用いてAddressLook Onlineの使用を許可している場合は、適宜アクセス許可の設定も追加していただきますようお願いいたします。
【例】
- クライアントPCからインターネットへのアクセスにてアクセス制限をしている
- (個人の連絡先・顔写真の表示機能に関して)インターネットからMicrosoft 365へのアクセスを特定の条件を満たす場合のみに制限している
◆許可するFQDN・IPアドレス
・FQDN:www.addresslook.net
・IPアドレス:20.210.22.152、20.210.188.128
お客様でのご対応3(事前の動作検証)※任意
上記の「移行の期限」に記載している通り、移行の期限日には「hab.addresslook.net」へアクセスすると「www.addresslook.net」のIPアドレスへアクセスされるように設定を変更いたします。
事前に、移行の期限日以降にクライアントPCから「hab.addresslook.net」へアクセスした際の動作を検証することもできます。必要に応じて、以下の手順で検証を実施してください。
- 検証に使用するクライアントPCのhostsファイルに以下の行を追加します。
20.210.64.0 hab.addresslook.net
- コマンドプロンプトを開いてpingコマンドを実行し、hostsに追加した設定が反映されていることを確認します。
【実行例】
> ping hab.addresslook.net
Pinging hab.addresslook.net [20.210.64.0] ...
- 設定前と同様にAddressLookを使用できることを確認します。
想定されるご質問
移行にあたり想定されるご質問と回答を記載しております。ご検討の際にご参考いただければ幸いです。
Q1) 利用者のクライアントPCからのアクセス先を「hab.addresslook.net」から「www.addresslook.net」に変更する前に、管理者が「www.addresslook.net」にもアドレス帳を作成しておく必要があるのか。
A1) 「www.addresslook.net」でも「hab.addresslook.net」と同じアドレス帳を参照できることから、改めて「www.addresslook.net」にアドレス帳を作成する必要はありません。
Q2) 移行を開始してから完了するまでの間、アドレス帳の更新は「hab.addresslook.net」と「www.addresslook.net」の両方に対して実施する必要があるのか。
A2) アドレス帳の更新はどちらか一方でかまいません。「hab.addresslook.net」と「www.addresslook.net」とでは同じアドレス帳を使用していることから、一方で更新した内容は他方でも参照できます。
Q3) アクセス先を「hab.addresslook.net」から「www.addresslook.net」に変更後、表示されるアドレス帳の内容は変更前と同じか。
A3) 同じです。「hab.addresslook.net」と「www.addresslook.net」では同じアドレス帳を使用しています。
Q4) 移行後、AddressLook Premiumが正常に動作しない。
A4) AddressLook Premiumのキャッシュをクリアし、事象が解消されるかご確認ください。
◆OutlookでAddressLook Premiumを使用している場合
- Outlookを終了します。
- エクスプローラーを起動します。
- 以下の文字列をアドレス バーにコピー&ペーストします。
%LocalAppData%\Microsoft\Office\16.0\WEF
※Outlook 2016以降、およびMicrosoft365 Apps共通
- 表示されたフォルダーをすべて削除します。
- Outlookを起動してAddressLook Premiumを開き、事象が解消されるかを確認します。
◆Outlook on the webでAddressLook Premiumを使用している場合
- Outlook on the webからサインアウトし、ブラウザを終了します。
- ブラウザのキャッシュをクリアします。
- ブラウザを起動してOutlook on the webにサインインし、AddressLook Premiumを開いて、事象が解消されるかを確認します。
本システムメンテナンスに関してご不明な点がございましたら、本サポートサイトのお問い合わせフォームからお問い合わせください。
ビービーシステムは、今後もお客様への一層のサービス向上に取り組んでまいりますので、何卒ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。